エコ山荘

南アルプス山麓で有機農園とエコ山荘を営むおかみの日記

行政のトップを神格化する長野県民!

 

行政のトップを神格化する長野県民!


知事・市長等、行政のトップを神格化する長野県民!

当方が居住する南信州飯田市長は現在4期目半ば、リニア絡みで当然5期目もあり得る。

 飯田市長に直接お目に掛ったのは十数年前、南信州全域を対象とした消費者活動に参加した際、活動成果の報告と、今後の活動について市長に直接お願いがあるということで、会長自身から誘われ、深く考えずに参加した。

 ところが延々と待たされた後、職員数名を従え、飯田市長がやっと太った体で静々と表れても、立ったままでの簡単な挨拶でさっと退去され、拍子抜けしてしまったが、驚いたのは、市長が現れる前から一同が全員下を向いて畏まり、異様に静まり返る!

 時代劇映画の一シーンを見ているようだった。私は何も知らずに市長の目を下からじっと見上げていたが、市長はあくまで儀礼的にごく簡単に話し、長く待たせた消費者活動の市民らに対して何の想いも感じさせることはなかった。

 その飯田市内は、これからリニア駅が建設される周辺は100軒ほどの住宅が強制退去させられるという!市民にとって重大な問題なのに、未だにJR東海からも、飯田市長からも全く詳しい説明が無いという!

 しかも、リニア駅予定地の直前では、喬木村の住宅地の
屋根の上を巨大トンネルが通過し、飯田駅まで繋がるという前代未聞のとんでもない計画であるのに、周辺住民は「なんだかよく解らない」とはよく聞くが、「直接、飯田市長に聞きに行く」という言葉は聞いたことが無い!
 
 結局、普段から行政のトップに対して神様のように距離を置き、自分の居住地が無くなってどこへ行くのか分からない時点においても、全く動きが感じられないというのは一体何なのか?
 実際は動きがあるのかも知れないが地元紙が抑えて記事にしないのかも知れない。

その地元紙「信濃毎日新聞」の社長がトップに立ち、長野県知事選の応援団長を務め、県内の政財界(長野県政経懇談会)を統率し、3期目に立候補する安倍守一氏の人気を80%まで高めたのだという!?

 前回の投票率は45%程度なのに、同じ人物が、その後何か特別素晴らしい事を成し遂げた訳でも何でもないのに、たった4年間でどうして80%の人気に上昇するのかさっぱり分からない!?

しかも選挙期間中、知事選の「立候補者に聞く」というNHKの番組で再選候補者・対立候補者両方の目標を聞いているが、対立候補の場合は淡々と分かりやすく、聞いている県民の腑に落ちる説明をされているのに対し、現役の阿部守一氏の言葉は如何にも上から目線という話し方であり、まず、肝心の言葉が聞き取れない!

「カキクケコ」「カキクケコ」を繰り返しているような実に不愉快で不鮮明な話し方であり、感動は何も湧き上がらない!

 当方は、これから甚大な影響を蒙るリニア計画について、飯田市長にも2回直訴し、県知事に対しては3~4回資料等持参して直接面談を要望しても全く回答がない。

 飯田市長も、県知事選候補の阿部守一氏も、まさに天皇陛下のような存在に見える!

 実際、田中康夫氏が立候補するまで6期目を目指す吉村吾良氏は「天皇陛下」と恐れられ、その前の西沢権一郎氏も4期務めた。いずれも長期政権であり、今回の阿部守一候補も県民に特に何も動きがなければ、リニア絡みで4期も5期もあり得る。

 そこには「お上には逆らえない」という県民みずから統治者を神格化し、自らの意思を封じ込めてしまっているのではないのか?

 南信州におけるリニア建設工事は12年間という長期に亘り、地元住民が甚大な影響を余儀なくされるのに、行政の長に対して質問にも行かず何も言えないというのは信じ難いことであり、決して良い事ではない。
 行政のトップは神様ではない!

 今日を入れて二日間となった長野県知事選挙、現在の阿部守一氏に「義理で入れる」というがんじがらめの投票は絶対に止めるべきだ!ではどうすればいいのか?投票者が素直に、自らの心に聞いてみることだと思う。