日本相撲協会の位置づけとは?
日本相撲協会の位置づけとは?
「大相撲は神事かスポーツか興行か?」という著名な識者らの鼎談もあれば、「大相撲は、スポーツでも競技でもなく、単なる興行である」と言う説もあり、未だ日本相撲の確たる位置づけと言うものが確定していないらしい!
相撲協会理事会としては、「だから、やりたい放題が可能なので都合がいい」ということなのかも知れない。
団体としての位置づけは、2014年1月30日【公益財団法人】としての立場を確保し、経営的には有利な立場をとれるようになった。
認定直前の協会の動向は、当時、この相撲協会きっての美男子であり笑顔の映える若き貴乃花親方を、連日のように新聞・TV等を活用し、【日本相撲協会の顔】として売り込んだ(そう見えた)。
ところが公益財団法人の認定が決定された後、相撲協会理事会は手の平を返したように貴親方を冷遇し、理由にもならないような理屈をこねて貴乃花部屋を取り潰し、とうとう元貴乃花親方を協会から追い出してしまった!
2019年2月2日の断髪式を持って、貴ノ岩関を相撲協会から追い出したのもそこに起因する!どこにでもあり得る『部屋の兄弟ケンカ程度』の出来事を、芝田山広報部長がマスコミ陣の前で大声で怒鳴り散らし、大事件にでっち上げてしまったからだ。
どこまでもズル賢く、陰険で悪質な理事会は、相撲協会の歴史に残る悪しき事件【日馬富士暴行事件】の被害者である親方と弟子の双方を追い出してしまったのだ!
日本相撲協会理事会とは救いようのない悪の権化のような塊だと思う。
管轄官庁は日本相撲協会の位置づけを明確化し、これ以上の不幸を起こさないよう早急に取り掛かるべきではないのか?相撲協会に関する限り愚鈍としか言いようがない!
――若い力士の首切りを‷断髪ショー‴として楽しむ日本相撲界のふしぎさ!――
最後に髷を切り落とした千賀ノ浦親方が、その髷を高々と掲げて両手を広げてお辞儀をする!? あの時の心境は一体何だったのか?「これ、この通り、悪い弟子の髷を切り落としたので、もう二度と土俵に上がる事はありません!皆様、どうぞご安心ください!」とでも言っているのだろうか?
髷を切られた若い弟子の心中を、少しでも察する心根がある親方なら、あんなパフォーマンスは出来なかったと思う…。
貴景勝・貴源治等々、弟弟子たちが神妙な顔つきで、元兄弟子に一礼しながら去っていく姿勢と、誇らしげにも見える千賀ノ浦親方とは対照的であった!
(所詮、相撲なんてものは、どうでもいいんだよねっ!)
「自分から辞めますと言ったんだから仕方がない」という理由もあるだろうけど、言わざるを得ない立場に追い込んだのは間違いなく芝田山広報部長の異常な対応だ!本人は今ごろ笑いが止まらない筈!
いや、理事全員が大笑いしながら美酒に酔っているのではないのか?【日馬富士暴行事件】の犯人である白鳳を温存し、その被害者である貴ノ岩関を予定通り追い出す事が出来たのだから…。
――この件について、ひと通り管轄官庁に「断髪式の中止」を求めて陳情した結果、日本相撲協会に関わる内閣府某委員会を始め、各省庁は概ね「断髪式は予定通り実行されなければならない!」という、むしろ歓迎している様子さえ窺がえた!
「もう、国技館において準備万端整ってるんだから、今さら中止なんてムリですよっ!」と、怒鳴る職員すらいた!
という事は、貴ノ岩関を永久追放しなければならない理由(相撲協会のご都合)を、彼らはよく承知しているということだ!
相撲協会を巡る闇の深さを思い知らされて愕然とした。(道理で、ファンがいくら騒いでも、悪質極まりない理事らが泰然としていられる訳だ!
――自称、「正しい相撲ファン」としては、本当に哀れで気の毒な【貴ノ岩関断髪事件】に関して、【日馬富士暴行事件】の記録とセットで、詳細を書き残さねばならない!密接な繋がりが存在する以上、そうしなければならない。そうでないと貴ノ岩関が浮かばれない!
――どこの部屋でも起こりうる「兄弟子と弟弟子の喧嘩と暴力の違い」
▶暴力・喧嘩の歴然とした違い=暴力とは、通行人など見知らぬ人に対し、『理由もなく一方的に殴る蹴る』等により、相手に損傷を与えた場合は暴力事件となる。(怒る理由が存在したとしても、通院・治療・休業が必要なほど損傷を与えた場合は暴力事件と見做されても仕方がない)
▶貴ノ岩関の場合=部屋の付き人に「風邪薬を頼んだのに3回頼んでも持ってきてくれないので、理由を聞いたら、言い訳ばかりを繰り返すのでカッとなって殴った」と言っている。
・理由が存在し、・傷痕なども残らない軽度のケガであり、・どこの部屋でも日常的に起こりうる「兄弟喧嘩」であって、【暴力事件】にはなり得ない!
しかし、千賀ノ浦親方は自らマスコミを利用し、「暴力沙汰が存在した」と公表し、芝田山広報部長が「待ってました!」とばかり大勢のマスコミ陣をかき集め、大事件であるかの如く凄まじい形相でガンガン怒鳴り散らし、本当に大事件にでっち上げてしまった!
貴公俊の場合と違って、庇ってくれる貴乃花親方も存在せず、すっかり委縮した貴ノ岩関は自ら「辞めます」と引いてしまった!(辞める必要など無かったのに、この程度の兄弟ケンカで兄弟子が一々辞めていたら、数年も経たないうちに経験豊富な力士はガタ減りしてしまうのではないか?)
実際、半年間の暴力調査を実施した団長が「暴力行為は存在した」とはっきり公表している!その調査結果について、なぜ、芝田山広報部長は公表しないのか?おかしいではないか?
貴ノ岩関の兄弟ケンカを大袈裟に大事件扱いしておきながら、なぜ、調査団の資料を公表できないのか?事件のあった年月日と部屋名・力士名・暴力行為の内容についてしっかりと公表すべきだ!そうでなければ調査資料は全く無駄になってしまう!ただ、「調査をしました」というだけの事で終わらせている!
実際、芝田山部屋においても、「兄弟子の暴力行為によって弟弟子が失明してしまった」という大事件が存在する!芝田山広報部長に要求する!なぜ、弟弟子を失明させた兄弟子の名前を公表しないのか?おかしいではないか?
春日野元広報部長の部屋でも、兄弟子の暴力行為によって弟弟子の上歯が顎に突き刺さり、味覚を完全に失うという大事件が存在し、現在訴訟に訴えられているという。芝田山広報部長に要求する!なぜ、春日野部屋の暴力事件を公表しないのか?どうして事件を起こした兄弟子の名前を公表しないのか?おかしいではないか?
――しかし最も分らないのが、大勢のマスコミ陣を利用し、実に手際よく岩関の追い出しに成功した千賀ノ浦親方と、全て理事会の責任にしてさっさと部屋をたたみ、弟子たちを全員他の部屋に渡してしまった元親方!この二人の感覚も到底理解できない!手塩にかけて育てた愛弟子を全て他の部屋に渡してしまったのに、よくヘラヘラ笑っていられるよね!
その程度の希薄な親心であるなら、内閣府へせっかく訴えた【告発状】を、貴公俊を理事の脅しから守るためとはいえ、取り下げる必要など無かったのではないか?(そこですっかり理事らに足元を見られてしまった!)
親方業が暗転し始めたのはあの告発状取り下げから始まっていると思われる!その証拠に、次なる脅しは「告発文の内容は事実無根によるものだと認めろ!」と迫ってきた!(理事らの裏の顔はまさに極悪非道のやくざみたいだ!)
結果的に親方にとっても、愛弟子とっても、何よりも大切な相撲部屋を失うことになった!
理事会のあくどさ、傲慢さ、理不尽さを、なぜ、管轄官庁に訴えなかったのか?内閣府への告発は絶好のチャンスであった筈!(著名な弁護士も付いているのだから!)
取り下げるくらいなら【告発】などと言う大鉈を振るわなければ、また違う境遇に居たかも知れない。
何より大切な【貴乃花部屋】を死守していれば、貴ノ岩関を追い出す必要もなかったのではないか?
貴ノ岩関を相撲協会から追い出した最たる原因は、元貴乃花親方、貴方ですよ! 相撲界は28歳の将来性ある堂々たる力士を失ってしまった!
さらに解せないのは、「親方業を辞める」という声明文を読んだ後、記者の問いに対し、「相撲協会に対して特別な感情は何も無い」と、確か、不思議なほど冷静な言葉を発した事!
手塩にかけて育てた愛弟子を全て他人に渡す親方にしては、実にさばさばとした対応を見せた!
もと花形力士であり、親方としても多くのファンに支えられた存在感のある親方であった筈!なぜ、こうもあっさりと愛弟子を捨てられるのか…。
――こういう感覚の持ち主が政治家などをやっても、果たして多種多様の国民の声を代弁できるのだろうか?
政界とは、相撲協会理事会などの比ではないと思われる!
一時的にただ利用されるだけ!そこが判っていないと、元貴乃花の美名は泥にまみれる!そういう事例は幾らでも存在する!
その時は本当にお終いだよね…。もう、誰も振り向かない…。