エコ山荘

南アルプス山麓で有機農園とエコ山荘を営むおかみの日記

政治家の政治生命とは何か?

政治家の政治生命とは何か?

 

政治家が「これが私の政治生命です」と公言する内容と、国民・県民が願う政治生命とは必ずしも一致しない場合が多いと思う。ここでは、政治家が亡くなって暫く経ってから、やっと住民全員が納得したという珍しいケースを紹介したい。

 

「英雄たちの選択」大津波から村を守れ!(2017.12/1)8:00pmNHK BSプレミァム

岩手県・晋代村は明治の大震災でも、昭和の大震災でも、多くの村民の命と財産を失った。

平成の和村幸得村長は、「二回までは許される。然し三回目は許されない!」を口癖とした。

 

――ここがこの村長の非凡たる所以だと思う。普通のトップは自身の在任中の事しか考えない。それが特に問題視される訳でもない。選ぶ方にも選ばれる方にも見識が不足しているという事ではないのか。選挙とはただの交代劇であってはならないと思う!

 

そこで和村幸得村長は村の地形を厳密に調査し、重点的に津波の襲う個所を注視して、その最も重要な地点に、高さ15.5m、長さ205mの巨大な水門を造った。

 

しかし余りにも巨大で、・威圧感もあり、・水門の陰に美しい海面が見えなくなる、・果たして自分たちの生きている間に大震災など起こるかどうかさえ分らない等々、かなり反対も多く、それだけに住民と行政を説得することが困難だったのではないのか?

 

しかし、和村村長は子供たちの将来のことをしっかりと見据えて、小さな村にも関わらず世にも珍しい巨大な水門を実現させたが、和村村長の生存中には大震災は発生せず、亡くなって数年後に「東北大震災」が発生し、東北地方は壊滅的な打撃を受けた!

 

然し、晋代村はこの巨大水門の効果で一人の死者もなく、一軒の住宅も流されなかった!和村幸得村長の死亡後にこの水門効果が一躍有名になり、世界からも絶賛された!和村幸得村長は、政治家の政治生命という真意をしっかりと後世に遺した!