エコ山荘

南アルプス山麓で有機農園とエコ山荘を営むおかみの日記

政治家に課せられた言葉の重み!

 

NHK総合「信州845」という番組で、長野県知事選の<候補者に聞く>という番組をやっていた!県内の大規模災害への取組というテーマで、『防災』『減災』にどう務めていくのか?という質問であったと思う。

 

  まず、現知事の阿部守一氏に対する質問から始まったが、びっくりした!阿部氏は手回しよくパネリストのように、パネルに書かれた『自助』『共助』『公助』をテーマに話されたのだと思うが、メモしようと思ったら、残念ながら、しどろもどろで全く何を言っているのか殆ど聞き取れなかった。
 
 2期務めた現知事の話し方が不慣れという事はあり得ないし、こういう問題は現役の方が「待ってました」とばかりに流暢に話すのかなと思ったらがっかり!良く聞き取れない原因はこのテーマ自体よく分かっていないか、言葉を前に出さずに言葉尻を飲み込んでしまうらしく、言葉自体が殆ど聞き取れない!

 

 金井忠一氏の話は全てはっきり聞き取れた。「いま誰が、どこでどんな災害に遭っても不思議はない状況になってきている。日本では…。だから過去の経験に捉われるんじゃなくて、やはり新しい発想でもって「防災」「減災」というものを考えていかないと対応は出来ないんじゃないかというふうに考えてます。

 

 もう一つは新しい事ですが、柏崎狩場原発、これは長野県の栄村辺りからは40~50キロ位しか離れていませんし、静岡県浜岡原発も100キロ圏内ですから、長野県は決して原発の無い県ではなくて、一つ事があれば長野県もその被害を被るということで、新しい問題としての原発問題という事については考えていかなくちゃいけないと思います。」(紹介はここまで)
 

 

 このように金井氏の場合は特に大きな声では無く、普通の音量で普通に話されたのですが、TVの視聴者の方々に一言一句はっきり聞き取れる事が政治家としては最も大事ではないかと思う。

 

 阿部現知事は、話すべき内容が全く身についていないような、県職の誰かに急いで書いてもらったかのような状態で、所々言葉の塊が聞き取れる部分があっても、その前後の言葉が全く聞き取れなければメモする事すらできない!

 

  阿部現知事に申し上げる!政治家にとって言葉は最も大事です。安倍首相のように相手に反論もさせない位、一人でペラペラ、ペラペラしゃべりまくるのも品格に欠けるし、全部聞き取れなければ聞いている方は相手にしゃべらせないように敢えて一人でしゃべりまくっているのではないかと思う。

 

  安倍首相も阿部知事も政治家としての話し方は落第ですね!まず、聞く者に対して誠実性が感じられない、余り意味の無い言葉をべらべら話されるのは聞いている方は迷惑です!お二人とも政治家には不向きだと思います。降板された方が賢明ですよ!言葉はその人となりを表現するのです!

 

  政治家の代表選挙とはお互いに一番良い所を印象付けるため、精一杯演説を実行する!然し、長野県知事選挙における阿部守一現知事は「防災」「減災」という長野県で最も重要な問題について、オロオロと自信なげな慌てぶりを晒し、阿部氏の支持者層にさえマイナス印象を与えてしまった!

 

  常に優秀な県職員に囲まれ完全にサポートして貰える現職の知事!然し自信のないテーマでも選挙期間中は自分の言葉で語らなければならない。今回の選挙では言わば、「自由民主株式会社安倍晋三社長」の言いなりになる(リニアに関してはそうだ)、阿部守一出向社員の忠実な僕であることを露呈した!

 

  長野県民は、今日を入れて熟慮しなければならない「三日間の選択」が迫られている!このまま何も考えずに現知事を支持するのか?今後4年間の県政をしっかり考えて決断するチャンスでもあると思う。