第195回 国会における安倍総理に指示は、真逆の方向へ向かってしまった!
衆議院 第195回 国会 H29年11月28日
第195回国会「公益財団法人日本相撲協会への政府の評価に関する質問主意書」という、提出者 衆議院議員逢坂誠二氏の質問に対して、安倍総理は以下のように回答している。
「政府としては、まずは、協会が自ら、事実を解明し社会に対して当該事実を説明する責任を果たすこと、暴力の再発防止のために指導を徹底し継続的な取組をすること、協会の運営について検証すること等が必要であると考えており、既に、スポーツ庁から協会に対して、その旨を伝えるとともに同庁へ報告するよう求めているところであり…」
「その上で、政府としては、協会からの今後の報告等を踏まえ、必要に応じて、公益財団法人である協会の事業の適正な運営の確保等の観点から、本件について適切に検討し、対応してまいりたい。」と回答している。
この質疑のやりとりから既に1年以上経過しているが、実態はその通りに実施されたとは到底思えない。むしろ「安倍総理の指示に対して全く逆の方向へ動き出した」としか思えない。しかも、総理に対する報告も全く行われていないのではないのか?
到底、相撲ファンとしては納得できない。
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第195回の国会で、安倍総理が発言した通リの指示が文書でスポーツ庁長官が受け取って、その内容がそのまま相撲協会の理事長が受け取ったのであれば、日馬富士暴行事件とは、何が原因で、いつ、どこで、どのように起こった犯罪なのかが、まずは昨年中に明らかにされていなければならない。
2.そして、その事件に対する反省と共に、二度とこのような犯罪が発生しないために、日本相撲協会は各部屋一丸となってどのような対策をとったのか?そして、その後全く犯罪は発生していないのか?
4.残念ながら、そのような毅然とした取組みは全く報道されず、相撲協会はただ関取以上の力士を一堂に集めて、「暴力は絶対駄目!」というだけの同じパフォーマンスを繰り返しただけであり、安倍総理の指示した、日馬富士事件に対する、
5.協会が自ら事実を解明し、
6.社会に対して当該事実を説明する責任を果たし、
7.暴力の再発防止のために指導を徹底し継続的な取組をすること、
8.協会の運営について検証すること
このような取り組みが成された形跡は全く見えない。
また、スポーツ庁鈴木大地長官も、こういう類似する問題が頻繁に発生している事は承知しているにも関わらず、スポーツ庁として特別に取り組んだ事例など全く報道されていない。
こういう無いないづくしの無責任な監督官庁の対応によって著しい被害を被るのは、紛れもなく、土俵上で懸命に闘い、相撲ファンに迫力ある取組で魅了している力士たちなのだ。一人ひとりの親方及び力士たちにも人格が備わり、人権が存在する。相撲の取組を単なる見世物意識で適当にごまかすのは止めてもらいたい。
なぜなら、その後、相撲協会の理事らがやった事は、無謀にも被害者側の力士が存在する『貴乃花部屋』は7月1日に取り潰され、肝心の被害者は本年2月2日の断髪式を終えてのち、日本相撲協会から出て行く予定になっている。