エコ山荘

南アルプス山麓で有機農園とエコ山荘を営むおかみの日記

リニア中央新幹線工事計画の発表!7・12「NHK信州ニュース8:45

リニア中央新幹線工事計画の発表!NHK信州ニュース8:45」


リニア中央新幹線工事計画の発表!7・12「NHK信州ニュース8:45」

――リニア工事巡る県の【有識者委員会】は、リニア中央新幹線の工事を巡り、「安全性を確保できていない」として、見直しを求めていた『大鹿村の大規模な盛り土計画』について、JR東海が出した新たな計画を承認しました。今後、用地の買収などの動きが本格化する事になります。
【砂防指定地内等における大規模な土地形質変更に伴う技術検討委員会】第3回委員会

 この有識者委員会は、リニア中央新幹線の工事で発生する土を使った大規模な盛り土計画について、安全性を検討するために県が設けていて、今日、東京で開かれていた会議では、大鹿村の“鳶ヶ巣沢”などの計画が話し合われました。“鳶ヶ巣沢”の計画について委員会は、去年、安全性が確認されていないとして見直しを求めていました。

委員長をつとめる静岡大学の土屋智名誉教授によると、非公開で行われた今日の委員会で、JR東海から“鳶ヶ巣沢”の新たな計画が提出されたということです。

具体的には、「杭を入れて土を固める事で崩壊のリスクを減らすという盛り土工事は、前例のない方法ではあるものの安全性は確保された」として承認されたということです。

また、造成が終わった後の“鳶ヶ巣沢”の管理について、JR東海は「期限を切らずに管理する」と述べたということです。



 “鳶ヶ巣沢”の目前・至近距離に住む一住民としての見解

 ”災害級の豪雨”が叫ばれている昨今、さらに北海道地震での大規模な山地崩落等々、目を奪われるような大規模な天災によって、人間の力の遠く及ばない天地の信じ難い大異変に驚愕してきた国民は、「トンネルから排出された土を使って、“鳶ヶ巣沢”という急峻な峡谷に大規模な盛り土計画”をこれから開始するという一企業の提案に対し、多くの専門家を含む一般国民は果たしてどう思われるのか?どういう感想を持たれるのか?率直に発信していただきたいと強く願う!

 “鳶ヶ巣沢”とは、直近にリニアの大規模トンネルを建設するという事は、リニアが一日何本も通過することになれば、トンネルの出入り口で絶えず強振動の衝撃を受け続ける事になる!
 そもそも“鳶ヶ巣”峡谷とは数十年前に大崩落し、現在までの修復にどれだけの国費を投じてきたのか?国交省はこれまで掛った総額を一度国民に提示すべきではないのか? 今度はそこに乗客を沢山乗せたリニアを通すのだというから開いた口が塞がらない!

 心ある地質学者の方々は、「此処に巨大トンネルを掘ったら間違いなく深層崩壊を起こす!」と警告しています。 そのため広範囲に亘って住民の飲料水が奪われると!

 深層崩壊だけではなく、“鳶ヶ巣沢”周辺一帯の山地大崩壊も十分あり得るのではないのか?

 実際に大鹿村と街までの連絡線・通称小渋線では、トンネル工事開始から2年程度で4回も崩落事故が起きている。その度に住民は通行をストップされ、通行人の車が半分埋まるなどの被害も出ている!そういう脆弱地帯なので、南アルプス一帯は「どこが崩れてもおかしくない!」と言い伝えられてきた。

 企業も行政も承知していながら鳶ヶ巣渓谷にわざわざ“大規模な盛り土計画”を実行させるなど、正気の沙汰とは思えない!
 近隣町村が残土受け入れを拒否しているから、替わりに大鹿村内を残土で埋め尽くす計画の始まりなのではないか?到底、人間の住める村ではなくなる!

 鳶ヶ巣渓谷は水深の浅い谷川ですが、昭和36年の豪雨災害が発生した時、川下で濁流が氾濫し、家々が流され、55名の貴重な人命が流されたという事です。
 この死亡数の多さは、平地の河川の氾濫と、急峻な山地の氾濫では下流威に及ぼす威力が全く異なるという事ではないか?即ち急峻な山地の氾濫は即鉄砲水となり、逃げる間がない!

 今後、“災害級の豪雨”が多発した場合、この“大規模な盛り土計画が”果たしてどのような影響を及ぼすのか?【技術検討委員会】は責任を執れるのか?

 到底、住民としては看過できない!即時、この計画の撤回を求める!